NISAのロールオーバーとは?非課税期間満了時の注意点

NISAは2014年1月にスタートした制度で、非課税期間が5年
なので、今年(2018年)の年末で2014年の非課税期間が終了
します。

NISAの非課税期間満了時には、4つの選択肢があることを
下記記事で解説しました。
NISAのロールオーバーとは?非課税期間満了時の4つの選択肢とは?

実は、NISAの非課税期間満了時にどのような選択をするかで、
その後に損をしてしまう可能性があります。

今回は、購入した資産の値上がり時と値下がり時の2パターンに
わけて、NISAの非課税期間満了時に注意すべきポイントを解説
します。


1.NISA口座の資産が値上がりしている場合

購入した株式などが購入時よりも値上がりしていれば、NISAの
非課税期間満了時点では、どのような選択をしてもあまり問題は
ありません。

ただし、その後に資産がどのように推移するかを考えながら、
どのような戦略をとるかを考える必要はあります。

・売却

購入した時よりも値上がりしている株式などを売却した場合、
売却益は非課税となります。

よって、購入時より株式などの評価額が高い間に売却して
しまうというのは、1つの選択肢です。

・課税口座に移管

NISA口座から課税口座である特定口座や普通口座に移行
するという選択肢があります。

なお、NISA口座から課税口座への移行時の時価(非課税
期間満了時の時価)が課税口座における取得価額となり
ます。

例えば、NISA口座で30万円で取得した株式が課税口座
移行時に50万円に上がっていれば、50万円が課税口座
での取得価格になります。

よって、NISA口座で所有している株式等が値上がりして
いるのであれば、それを課税口座に移管して、NISA枠で
新たな株式等を購入するという戦略もありでしょう。

・NISA口座にロールオーバー

非課税期間満了時に翌年のNISA買付可能枠に資産を
移行することをロールオーバーといいます。

ロールオーバーすることにより更に5年間非課税期間が
延びることになります。

ロールオーバーすると、ロールオーバ時の時価分、非課税枠
を使用することになります。

例えば、50万円の株式を翌年のNISA口座にロールオーバー
するのであれば、50万円の非課税投資枠を利用することに
なるので、残りの非課税投資枠は70万円(120万円-50万円)
ということになります。

また、ロールオーバー時に非課税枠の120万円を資産が超えて
いた場合もロールオーバーは可能ですが、非課税枠を使い
切っているので、その年の非課税枠は使えません。

値上がりしている資産の更なる値上がりを待って、非課税の
恩恵を最大限利用するという戦略もありでしょう。


2.NISA口座の資産が値下がりしている場合

さて、NISAで所有している株式等の資産が値上がりしている
場合には、どのような選択肢を選んでも特に問題はありません
が、所有している資産が購入時よりも値下がりしている場合には、
注意が必要です。

・売却

売却時の時価が購入時の価格を下回っている場合、つまり
評価損の状態で売却しても他の投資商品の利益などと損益
通算はできませんので注意が必要です。

例えば、NISA口座で10万円の損失が出、課税口座で20万円
の利益が出ていたとしても損益の通算はできません。

よって、売却は賢明な選択肢とはいえないでしょう。

・課税口座に移管

課税口座である特定口座や普通口座に移行するという選択肢
を選んだ場合、NISA口座から課税口座への移行時の時価
(非課税期間満了時の時価)が課税口座における取得価額
となります。

これも損な選択肢となります。

例えば、NISA口座で30万円で取得した株式が課税口座移行時に
20万円に下がっていれば、20万円が課税口座での取得価格に
なります。

その後に30万円まで値上がりした時に売却すると、本来であれば、
購入時と売却時の価格が同じであるので、売却益はゼロのはず
ですが、移管時の時価が取得価格になってしまいますので、
30万円と20万円の差額である10万円が利益となり、そこに
課税されることになります。

・NISA口座にロールオーバー

非課税期間満了時に翌年のNISA買付可能枠に資産を移行
することをロールオーバーといいます。

ロールオーバーすることにより更に5年間非課税期間が延びる
ことになります。

ロールオーバーすると、ロールオーバ時の時価分、非課税枠を
使用することになります。

例えば、50万円の株式を翌年のNISA口座にロールオーバー
するのであれば、50万円の非課税投資枠を利用することに
なるので、残りの非課税投資枠は70万円(120万円-50万円)
ということになります。

値下がりしている資産をNISA口座にロールオーバーし、
値上がりを待つということが可能です。

・何もしない

一番最悪な方法が「何もしない」です。

何もしないと、資産は非課税期間満了時に課税口座に移行
されてしまいます。

非課税期間満了時の時価が課税口座における取得価額
になってしまいますので、値下がりした時価で取得したことに
なってしまいます。

例えば、NISA口座で30万円で取得した株式が課税口座移行
時に20万円に下がっていれば、20万円が課税口座での取得
価格になります。

非課税期間満了時には、所有資産の状況を確認し、どのような
選択肢を選ぶのか事前に考えておくことが重要です。


3.ロールオーバーは今年が最後?

2019年からはロールオーバー不可となるので、値下がりした
資産をロールオーバーして値上がりを待つという戦略ができ
なくなります。

よって、2019年以降からは、値上がり資産を非課税期間内に
売却することと、非課税期間内に値上がりする資産を選んで
投資するという考え方が重要になります。

ただし、非課税期間が延長される可能性はあるでしょう。


まとめ

2014年にスタートしたNISAは、最初の非課税枠が2018年末に
終了します。

終了する間際に慌てることなく、今からどのような選択肢を
選ぶのか、戦略を考えておく必要があります。

NISA口座で所有している資産が値下がりしている場合には、
翌年のNISA口座にロールオーバーして値上がりを待つ
というのが、基本的な戦略になるでしょう。

逆に所有資産が値上がりしている場合は、どの選択肢をとっても
損はありませんが、NISAにロールオーバーし、利益を確定せずに
値下がりすると、NISAのメリットが享受できません。

よって、NISAの基本的な戦略としては、利益が出ている間に
利益を確定してしまうということが重要になります。

非課税期間満了時に値上がりしている資産を非課税のメリットを
使い売却し、非課税枠で値上がりしそうな新たな資産に投資する
という戦略もありでしょう。

No.595

テーマ : 資産運用
ジャンル : 株式・投資・マネー

NISAのロールオーバーとは?非課税期間満了時の4つの選択肢とは?

NISAは2014年1月にスタートした制度で、非課税期間が5年
なので、今年(2018年)の年末で2014年の非課税期間が終了
します。

配当や売却益が非課税となるお得な制度として認識されて
いるNISAですが、非課税期間満了時には持っている資産は
どのようになるのでしょうか?

非課税期間満了時にNISA口座に保有している資産がどの
ように扱われるかをしっておかないと、メリットどころか
デメリットを被ることになる可能性があります。

NISAの非課税満了時にはどのような選択肢があるのか?

知らないと損をしてしまう場合もありますので、NISAの
非課税満了時の選択肢について解説します。


非課税期間満了時の4つの選択肢

NISA(少額投資非課税制度)では最大5年間の非課税期間が
定められています。この期間内にであれば、株式などの売却益
や配当金等が非課税となります。

NISAの非課税期間終了時には、保有している株式などの資産は
どのようになるのでしょうか?

NISAの非課税期間終了時には下記のような選択肢が用意されて
います。

・売却

上記の通り、最大5年間の非課税期間内に売却した場合には、
売却益は非課税です。よって、非課税期間終了前に売却する
のも1つの選択肢です。

ただし、売却時の時価が購入時の価格を下回っている場合、
つまり評価損の状態で売却しても他の投資商品の利益などと
損益通算はできませんので注意が必要です。

例えば、NISA口座で10万円の損失が出、課税口座で20万円
の利益が出ていたとしても損益の通算はできません。

・課税口座へ移行

課税口座である特定口座や普通口座に移行するという選択肢
があります。

なお、NISA口座から課税口座への移行時の時価(非課税期間
満了時の時価)が課税口座における取得価額となります。

例えば、NISA口座で30万円で取得した株式が課税口座移行時
に50万円に上がっていれば、50万円が課税口座での取得価格
になります。

反対にNISA口座で30万円で取得した株式が課税口座移行時に
20万円に下がっていれば、20万円が課税口座での取得価格に
なります。

・ロールオーバー

非課税期間満了時に翌年のNISA買付可能枠に資産を移行
することをロールオーバーといいます。

ロールオーバーすることにより更に5年間非課税期間が延びる
ことになります。

ロールオーバーすると、ロールオーバ時の時価分、非課税枠を
使用することになります。

例えば、50万円の株式を翌年のNISA口座にロールオーバー
するのであれば、50万円の非課税投資枠を利用することに
なるので、残りの非課税投資枠は70万円(120万円-50万円)
ということになります。

また、ロールオーバー時に非課税枠の120万円を資産が超えて
いた場合もロールオーバーは可能ですが、非課税枠を使い
切っているので、その年の非課税枠は使えません。
ロールオーバー
(出典:金融庁

なお、ロールオーバーに関しては、下記の点にもご注意ください。
・別の証券会社のNISA口座へロールオーバーできない
・NISAからつみたてNISAへのロールオーバーはできない


・何もしない

非課税期間満了時に何もしないと課税口座に移行されて
しまいます。どのような選択肢を選ぶのかを考え、手続きを
忘れないようにご注意ください。


まとめ

NISAの非課税期間終了時の選択肢は上記の通り4つあり
ます。

NISAは非課税期間内のメリットばかりに注目されますが、
出口である非課税期間終了時の戦略も重要です。

2014年にスタートしたNISAは、最初の非課税枠が2018年末
に終了します。終了する間際に慌てることなく、今から取れる
選択肢を確認しておくことが重要です。

No.594

テーマ : 資産運用
ジャンル : 株式・投資・マネー

生命保険の正しい教科書──生保会社の「カモ」になっていませんか?

生命保険の正しい教科書──生保会社の「カモ」になっていませんか?
三田村 京




おすすめ度★☆☆☆☆

生命保険加入時に計算機をたたいて、その保険のスペックを
確認することの重要性については、その通りだと思います。
これから生命保険に加入する方には参考にして頂きたいと思い
ます。

掛け捨ての保険や共済は全く役に立たないなど、論調が極端で、
そこを痛快と感じる方はいるかもしれません。

しかし、考え方が極端過ぎて初心者の方がこの本を読むとミスリード
される可能性があります。

また、おすすめできない保険商品が羅列されていますが、おすすめ
できない理由が明確ではなく、これも一般の方には参考にできない
部分だと思います。

なお、全体的に誤字脱字、誤植が多くおすすめできる本ではありま
せん。ということで、おすすめ度は星1つとさせて頂きます。

No.593

テーマ : 生命保険・損害保険
ジャンル : 株式・投資・マネー

お金が貯まるのは、どっち!?

お金が貯まるのは、どっち!?
菅井敏之 (著)



おすすめ度★★★☆☆

大手銀行に勤務していた著者だけに銀行の選び方はなるほどと
思わされる部分がありました。大手銀行に勤務経験がある方が
書いたことだけに説得力があります。

また、銀行がすすめる投資信託は銀行にとっていい投信信託と
いう部分はまさにその通りと思えました。私の周りでも銀行に
すすめられた投資信託で損をしている方が何人もいます。

不動産投資の部分では、「そんなに思い通りに上手くいくことは
ないのでは?」と思える机上の空論的な部分がありました。

生命保険の部分については、話しが矛盾していて疑問符が
残る点もあります。

全体的な内容としては難しい部分はなく簡単で、初心者向けの
本です。お金に関して簡単な内容から入りたい方には、いい本
ではないかと思います。

逆に既にお金に関してある程度の知識がある方にとっては、
参考になる部分は少ないかもしれません。

ということで、おすすめ度は星3つとさせて頂きました。

No.592

テーマ : 資産運用
ジャンル : 株式・投資・マネー

改訂版 図解まるわかり お金の基本

改訂版 図解まるわかり お金の基本
丸田 潔 (監修)




おすすめ度★★★★☆

この本を読んでまず思ったのは、「これだけ盛りだくさんの
内容で1,080円は安い!」です。

挿入されている図などはよく考えられていて一般の方の
理解を助けると思います。

しかし、情報が盛りだくさん過ぎて、消化不良になってしまう
面があります。少しでも多くの情報をというサービス精神は
わかりますが、1ページにデータを盛り込み過ぎではと
思える部分があります。

一般の方がこれだけの情報を全部読んで万遍なく理解する
ことはほぼ不可能に近いと思います。

興味のある部分をじっくり読むにはいい本でしょう。

情報量はかなり多いですが、全体的によくまとまっていて、
分かりやすい内容です。よって、おすすめ度は星4つとさせて
いただきました。

No.591

テーマ : お金の勉強
ジャンル : 株式・投資・マネー

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保険FP

Author:保険FP
生命保険、損害保険、社会保険、公的年金、資産運用など、人生100年時代を生きるためのヒントをFP(ファイナンシャル・プランナー)がご提供します!

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